リーダーシップとは何か、リーダーシップの根源はどこにあるのかについて、著者二人が考えをひたすら語ってくれている本。
他の人には見えないものを見て、あるいは見ようとして旅に出る。旅を進める中でフォロワーを得て、さらに進んで、見えなかったものが他の人にも見える状態に到達する(旅から生還する)ことでリーダーになる。
その人にとっての「他の人には見えないもの」が何なのかを知るには、自分の内面に向き合うこと。それに関して、ナメクジの跡のたとえが印象に残った。ナメクジが這った後に残る白い線、馬車が去っていったあとの轍がキャリア。
自分はどこに向かっていくべきなのか悩んでいたが、もしも自分が既に旅に踏み出しているとしたら、これまでやってきたことをふりかえることで、向かう先を知るヒントが得られるのではないか、地に足をつけて歩んできたからには何らかの跡が残っているのではないかと期待して、考えを巡らせはじめた。