鯨飲馬食

いろいろつまみ食いで勉強したことのメモ書き

NO RULES - 世界一「自由」な会社、NETFLIX

失敗を公表することの効果や、分散型の意思決定の話など興味深いトピックが次々と出てきて、自分の環境との共通点と相違点を考えつつ読んだ。

判断のために必要となる情報を共有し、それを用いて社員がそれぞれの持ち場で意思決定をするというのは、スピード上げるのに効きそう。自分の環境では、元からあったデータ活用の基盤に加えて、意思決定の記録や、周囲の取り組みの共有が最近進んできた感じがする。情報活用して現場での意思決定に取り組んで行く。

フィードバックのガイドラインの 4A (フィードバックを与えるときの AIM TO ASSIST、ACTIONABLE、フィードバックを受けるときの APPRECIATE、ACCEPT OR DISCARD) は覚えておこう。言いたいこと言うだけとか、言ってるからひとまず聞いとこかといった、浅い関係性を超えて、良いフィードバックをやり取りする関係性の構築に役立ちそう。

自分の環境では、1on1 でマネジャーやチームリーダーとメンバーで対話する機会は毎週取っているものの、フィードバックはマネジャー/チームリーダー→メンバーの方向がほとんどな気がする。時々メンターとクライアントの関係を逆転させて1on1してみるとか、斜めでの1on1とかするとフィードバックの交換を盛んに出来るかもしれないと思いつつ、思ってるだけで動き出せてない。やりたい。

最後の節で取り上げられていたのは、文化的な行き違いへの対処として、しっかり対話をしてお互いに適応する努力をすること。4つのAに5つ目のA (ADAPT) を加えており、ここでは一つ気づきがあった。

自分が伝えたことが意図と違う伝わり方をしたと感じる出来事があった。対話の中で深掘りして、持っている周囲の情報の違いが要因と思いギャップを埋めるために個別に情報をインプットしていた。しかしそれは一方的に相手の適応だけ求めていたことになる。自ら適応していく方向も合わせて考えられたら、より広い範囲に影響を出せるかもという気がした。考えて何かやってみよう。

カルチャーについて書かれた本としては、 Joy, Inc. と並んでお気に入りの本になった。しばらくしたらまた読み返してみたい。

ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント

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