鯨飲馬食

いろいろつまみ食いで勉強したことのメモ書き

焦らず時間を掛けて、サポートしたい

数学ガールの秘密ノート 図形の証明」を読んだ。

今回の対象は証明問題で、「僕」が「こうすれば絶対に証明が見つかるという方法はないんだ」と言う通り、何にでも通用する一般的な解き方は存在しない。

図形の証明問題に立ち向かうノナとユーリをサポートをする「僕」の振る舞いを見て、自分の仕事の現場で、解き方がわからない課題に立ち向かうメンバーをどうサポートしていくかを想像しながら読んでいった。

ユーリとノナが横道にそれてスイーツの話をしているときの「僕」の心の声

一度にたくさん流し込むのが良いとは限らない。 … 相手に伝えるために、時間を掛ける。 相手が受け止め、消化するのを待つために、時間を掛ける。

これとても大事だな。焦らない。時間を掛けて伝える。相手がそれを咀嚼して自分のものにするのを焦らず見守ること。

伝えたいことがいろいろあると、つい焦って流し込んでしまうことがある。焦っていることは多分相手にも伝わっていて、それが誤解を招く。短い時間で飲み込むことが大事で、理解の質は疎かにしていいという誤ったメッセージとして伝わってしまう。

しっかり受け止めて理解して欲しいのなら、相手のペースに配慮して、ひとつひとつ理解してもらえるよう適した時間を掛けていくのがいい。

ふと「カメの遠足」の歌詞が頭に浮かんだ

のんびり行こう のんびり行こう ゆっくり行けば まだまだ続く

新しいことを取り込み自分のものにしていくのは楽しい。その時間をじっくり味わってもらえるよう、焦らず時間を掛けてサポートしていけるといいな。