昨年末の納会のビブリオバトルで自分が影響を受けた本として紹介するのに「ハッカーと画家」を久しぶりに読み返しました。表題にもなっている「ハッカーと画家」では、良いプログラマと良い画家の共通点として、ともに書く(描く)ことによって学ぶこと、よい作品を見ることで学ぶことが挙げられている。そして、書いたものをどんどん書き直して洗練していくこと、見たり使ったりする人の気持ちになって「共感」を得られるものを創っていくことの大切さを述べている。2000年代初頭に書かれたエッセイを集めたもので、十数年が経過してプログラミングをとりまく状況も変わってきているので若手が読んで共感できる内容がどれだけあるかはわからないが、少なくとも自分にとっては再度読み返して、変わらず大切なことに気づけたのでよい本だと思いました。納会のセッションでその気持ちがうまく伝えられたかは不明だけど。
- 作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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昨年2016年の自分の振る舞いをふりかえると、書く前に考えすぎちゃって、口だけ動かして何も出来てないってことが結構ありました。そんなこともあり年末の悪あがきでちょっと書いて(古いフレームワークの上でやってて遅々として進まない状況だった事柄について、いっその事と思い車輪の再発明をして)みたら、わりと簡単に書けちゃうのがわかったり、書いているうちに改善すべき点が見えてきたりして、やっぱり口じゃなくて手を動かすことに注力しないと物事は進まないなというのを実感しました。2017年はどんどんコードを書いて、自分で使ったり周りの人に使ってもらいながらどんどん直して洗練しつつ、物事を前に進めていくことを自分への課題として課します。
今年もプログラミングを楽しみます!