鯨飲馬食

いろいろつまみ食いで勉強したことのメモ書き

父の葬儀

2021年1月23日に、長いこと入院していた父が亡くなった。 実家でリモートワークしてたので、容体が良くないという知らせを受けてすぐ会いに行けたのは幸いだったが、半年前に亡くなった祖母(父の母)に続けて身近な人が居なくなってしまった。

父はキリスト教徒だったので、祖母の時と同様に、私も子供の頃日曜学校に通っていた教会で、葬儀をした。

前夜式の挨拶では父の性質について話した。

周囲への要求について、父は、遠慮することなく、して欲しいことを率直に、正直にお願いする人でした。時にはそれほど親しくない、ちょっと知り合っただけの人にもグイグイ行くので、戸惑われることも少なからずあったろうと思います。遠慮なく厚かましいくらいにお願いをするのですが、それに応じてもらえた時には、してくれたことに対して心から感謝をしていました。また、断られてもマイナスに捉えませんでした。周囲の皆さまや、世界中のあちこちにも親しい友人を持っていたのは、そういう率直な態度と、感謝を忘れないことによるものだと思います。

私自身も、言わないで後悔するより言って後悔する方が良いと、遠慮せず主張をすることが多い気がするが、そうするようになったのは父の影響もあるのかな。周りへの感謝も忘れないようにしよう。

葬儀式の挨拶では甘いものが好きだった父について話した。

我が家では、家族の誕生日にはケーキを買ってきて誕生会をするのが恒例です。家族が集まって、切り分けたケーキを囲み、みんなで話をする時間を、父はいつも楽しみにしていました。 入院生活で体力が落ちて胃ろうになり、美味しいケーキを口にすることも禁じられた父でしたが、おととしの12月、誕生日にケーキを買ってくるようにと妹に言いました。自分は食べられなくても、家族でケーキを囲んで話をする時間を大事にしたいのだと思い、こっそり病室にケーキを持ち込んで、みんなで父の誕生会をしました。 大好きなケーキを目の前にして、結局我慢できずにせがんで、一口だけクリームを舐めさせてもらい、とても幸せそうな顔を見せていたのが印象に残っています。

好きな気持ちを正直に出しただけかもしれないが、子供のように無邪気に一口頂戴と何度もせがんで、周囲を笑顔にしてくれたのはさすが。私もそれくらい突き抜けて、好きなもので自分も楽しみつつ、周囲も楽しくしていきたいな。