鯨飲馬食

いろいろつまみ食いで勉強したことのメモ書き

カルチャーコード - 最強チームをつくる方法

強いチームの作り方に興味があるので読みました。先日参加したモブLOVE勉強会の @TAKAKING22 さんの発表で書名がちらっと出てて知った本。

弱さをみせる

第7章。飛行機が異常状態になり、パイロットの間のやりとりで「わからない」「どうしたらいい?」という不安や疑問をどんどん口にして表に出すことで、答えを持っていない状態から解決策を見出すために協力して事に当たれたという話。緊迫感の中なされた短い言葉のやりとりは「通知(notification)」と呼ばれるもので、自分が気づいたことを相手に伝え、お互いが状況の理解をより深められるようにするコミュニケーション方法とのこと。

自分の現場だと、夜間のシステムトラブルの対応のとき、それぞれが見たこと、わかったことだけでなく、わからないこと、不安なところをSlackのメッセージでやりとりして、事態収束に向かって行くときのことが思い浮かんだ。わからないところや自信のないところをカッコつけずに表に出して、まわりの人の助けを受けると、より早く問題解決に向かえるのをさんざん見てきた。

新しくオンコールローテーションに入ってもらうメンバーの導入のときには、できません、わかりませんといった弱さを怯えずに表に出してもらえるかどうか?というのをしっかり確認するようにしている。弱さを隠さず見せ合って、チームとしてより強くなれるとよいな。

真実を追求することを習慣にする

第10章。ネイビーシールズが作戦の直後に行うAAR(After Action Review)の話。真実を追求することで、態度をチーム全員で共有し、その先の作戦で生かすことがAARの目的とのこと。実際におこったこと、その中でとられた判断や行動の理由と、他の選択肢がなかったかを深堀りする。

次も全く同じ状況というのはないわけだが、おこったことの過程における、判断の理由や考え方を学んでおくことで、状況に応じて判断し、うまく行動を選んでいけるようになるってことかな。

自チームで最近、問い合わせ由来の調査や、障害対応が終わったあとにその過程をふりかえってそこから学ぼうという会を何度かやっているが、その場の良い呼び名を見つけられてなかった(リプレイとかふりかえりとか言ってたけど微妙にしっくり来てなかった)。AARというのはやってる内容にあってそうなので提案してみよう。