鯨飲馬食

いろいろつまみ食いで勉強したことのメモ書き

【スクラムナイト#9】心理的安全性ってなに?それって美味しいの?

スクラム道関西の勉強会にたぶん初めて参加しました。

scrumdo-kansai.connpass.com

参加動機

少し前に心理的安全性をテーマとしたDevLove関西の勉強会があり、そのときは上司との関わり方を考えながら参加したのですが、今回はチームの他のメンバとの関わり方について考え直してみたいなと思い参加しました。

  • 半年前くらいに複数のチームからシニアエンジニアを引っこ抜いて集めたチームのメンバとして働いている
  • 大人なメンバが集まっているためか、相手のやり方が自分のやり方と違っていても、自分の意見を言うのを控えてしまっていることがある
  • その一方で時には、コーディングスタイルについて議論が白熱して、議論の内容知らない周りの人から見ると口論してるみたいになってることがある
  • 相談すれば早く進みそうなタスクを誰かが抱えてしまっていることがある。いろいろ聞きにくい雰囲気を出してしまっているのかも

もっとそれぞれが自分をさらけ出してお互いのことを知り合えば、それぞれの力を引き出して生産性を高める方法を考えられるようになるのではと思い、行動を振り返って少しずつ補正していってるのですが、やっていることが良いことなのか自信がなく、他の人はどういう行動をしているのか知りたいと思いつつ今回の勉強会に望みました。

森田さんのお話

最初に、心理的安全性を高めることは銀の弾丸ではないと告げられました。それで全てが解決するわけではなく、またそれを目的としてしまってはいけないという警笛と捉えました。

社員全員をChatWorkの一つの部屋に入れた話を事例として紹介されたのですが、

  • 雑なことを発信できる
  • 誰に聞いたらよいかわからないことを聞ける

のために、最初は小さなチームでやってみて、それを複数のチームに広げて、その後でえいやと全員突っ込んだという話でした。

お話を聞いていて興味深かったのは、場を広げていく間、

  • 質問出てるときに、自分で答えてしまうのではなく、知ってそうな人のところに行って答えてくれたらいいなと促す
  • あの人の発言はルール違反なんじゃないのという不満をきちんと聞いて、でもまずは受け流して何もせず、自然に問題が消えるのを見守る

といったオフラインでのフォローをしつつ、自分は表では積極的に動いているように見せずに、みんなが自発的に動いて場が回っていくよう誘導して行くのは上手いなと感じました。

ワーク

後半は立場が違う人がグループになるように分かれてワークをしました。心理的安全性がないできごとを付箋に書き出し、それぞれについて何でそういうことになるのか、どうしたら解決できるのかを話し合いました。

  • バカにされそうなのでアイデアが言えない→大丈夫と思ってもらえるように自分があえてバカなことを言ってみる
  • なかなか自分から言い出せなくて抱え込む→逆にこちらから話しかける、聞いてあげる
  • 一部では心理的安全性が上がっているが全体に広まっていかない→心理的安全性が上がったことを何かしらの形にする。MTGで発表するとか

対策として出てきた内容は自分がちょっとずつ試みていることと大きく外れてはいなかったので、少しほっとしました。ただし、人によって性質が違うので同じことをやっても良く効く場合と全く逆効果な場合があるので、様子を見ながら取り組み続けていこうと思いました。

クロージングでは、心理的安全性を高めた場を作り上げたとしてもそれによって暗黙知が増え、次に新しい人が入ってきたときには疎外感などの別の問題が出るのでゴールはないという話があり、確かにそうだなと思いました。またそれとは別の視点で、心理的安全性を高めることはそれ自体が目的ではなく、心理的安全性を高めたチームで何を一緒に成し遂げたいのかが大事だということを改めて感じたので、その意識も行動に反映していけたらなと思います。