先日参加した勉強会の記録です。
予習
異動してまだ日が浅く、新しいチーム、新しい上司とまだ互いの出方を伺っている状況があり、思うことを自由に言い合える状態にしていくには何が必要かを考えたいという動機で参加しました。
参加する前に、異動前のチーム、上司との関わり方を思い出しつつ心理的安全性とは何だろうというのを自分なりに考えてみて、
- 何かしら共通の思いや目的があることを互いに認識していること
- それぞれが共通でない思いや目的を持つことを互いに認識していること
がベースにあり、
- 相手は違う風に考えるだろうなということでも遠慮なく言える雰囲気
- 異なる意見でもはなから否定するのではなくしっかりと聞いてもらえる雰囲気
が存在している場では、リスクがあることも安心して(もし失敗したとしてもリスクを取ったことを責められたりはしないという認識をもって)取り組めるというようなことかなと思いつつ勉強会に臨みました。
セッション1
およべさんのセッションでは「チームのゴール (×1) と個人が働くモチベーション (×n)は対立するもの?」という問いかけから始まり、
- チームについて考える場がない→知らない→不安
- チームのことを一緒に考えながら「言える化」していく
- 個人が考える失敗について考える。実はチームとしては失敗じゃないことが多い。
- うまくいかないときは人ではなく仕組みを疑う
- 時間かかる。繰り返すしかない
- 馴れ合いではなく、戦友。必要なストレスに一緒にさらされる。
- チーム、組織についてもっと話そう
と、時間をかけてじっくりと互いの考えを知っていくことで心理的安全性を高められるという希望をもらいました。
あと、チームと上司の関係についても、わからないから不安になる。あとで報告でなくあえて先に相談することで一緒に勧めてる感を出すとよいとか、(心の中で)上から見る、余裕を持ってどうしたらよいか考えるという話があり、まさに自分と上司との間もそうなんだろうなーと思いました。このやり方は上司に限らずチームにガッツリは入ってない周辺の関係者との間でも使えそう。
セッション2
やんさんのセッションでは、3つのチームでの生々しい話がありました。
- 1つ目の話では、開発と企画からなるチームで、開発はサバイバルモードから抜けたという認識に対し、サバイバルモードに居る企画との間での摩擦から破壊が起き、ファシリとして入ってそもそもの目的から認識を合わせていった
- 2つ目の話では、エースを集めてきたチームで、強制的に協働させ、手分けして早く終わることを一緒に体験したり、モブプロを2日やってみたら会話が増えていったこと
- 3つ目の話では、国内のメンバとオフショアのメンバからなるチームで、弾丸出張でバリューストリームマッピング、One Teamという認識に持っていったがまだ完全解決せず、継続して大事にしている価値を共有したりとして良くなっていったこと
いずれも、同じ目的に向かっている認識を合わせること、一緒に仕事をすすめる上での各個人が大事にしている価値のすり合わせを、あきらめずに繰り返し繰り返し続けていくことが効くんだなという印象を受けました。
あとで、何だかんだでいいチームだということを言い忘れてたとtweetされてましたが、やんさんの熱のこもった楽しそうな話し口からそれはひしひしと伝わってきてましたよ。
今日は上手くいったこともいってないことも共有して皆さんのお話のきっかけになればと思い話しましたが振り返って何だかんだでいいチームなんだよウチは!ってのをいい忘れた事に今気づいましたので、お忘れなく! #DevKan
— Yangsin@EC-CUBEのなかの人 (@yangsin_kim) 2017年7月21日
後日談
DevLoveは素振りの場、現場は実践の場、ということで会社行ったら上司にいい話聞いてきたよという話をさっそくぶつけてみようと思って帰りました。 ブログ書いて自分なりにまとめてからと思っていたのに、上司と顔を合わせたときにまだまとめきれてなくて、待ちきれずに話をしてしまいまとまりのない話をしてしまいました。気のせいかもしれないけど少し上司との距離が縮んだ気がするのでまぁいっか。